桂彫金塾 4月2日(土)、5日(火)、6日(水)、10日(日)、20日(水)
彫留講座
4月21日(木)午前の部 10時〜13時
午後の部 13時半〜16時半
4月30日(土)午前の部 10時〜13時
午後の部 14時〜17時
石田ひとし先生のエタニティーです。鏨の切れといい、玉の繊細さといい、本当に美しいです。
バングルをご注文下さったお客様から、届いたという報せと共にお写真が数枚、送られてきました。
どんな経緯かは分かりません。
麗らかな桜の樹の下に写っているのは車いすに乗ったご主人様と14年、暮らしているという愛犬でした。
気管支切開をされているので、呼吸器も写っていました。だから話すことも出来ません。四肢も、表情も、首も自由にならない(お客様談)ので意思表示は難しいのですが、きっと気に入ってくれています、と書かれていました。
お写真で見る限り、そして二人の手を見てもお若いんです。このお若い二人は8年、ご結婚生活を営んでおられます。
昨今、伴侶や子供に関する悲しいニュースが耳に入る中で なんて美しいお二人だろうと、メールを読みながら、返す言葉が見つかりませんでした。
でもきっとお二人は お二人で過ごす日々の一日一日がかけがえのないもので、大切にされているのだと私は思いました。
木工作家だったご主人様ということで木目金のバングルを探しておられたそうです。模様出しには時間を掛けて制作させて頂きました。
お客様は京都の方です。不思議と奈良の国宝殿に出張に行って奈良京都を移動している間にメールが届きました。ちょうど若宮神社の夫婦の金鶴を手掛けていたので不思議なご縁を感じました。
神のご加護を願わずにはいられません。
奥様が作られた木彫の愛犬だそうです。お二人は芸術家同士での出会いだったのでしょうか。
これからも度々、私はお二人の事を思い出すに違いありません。桜の時期は特に。
尚呼
今年の春日大社若宮神社のご造替と同時に、国宝の金鶴が新しく新調されました。1300年の時を経ていますので欠損部分も多く、また新しい発見もあった復元作業で制作は困難な局面も多かったけれども、組み立てを奈良の国宝殿で行った瞬間の 平安藤原家の美意識が現代に蘇りこの世の無事平安を心より願いました。金鶴は微に入り細に入り細工が繊細で、桂盛仁先生の鏨の技術がないと難しい復元作業でありました。
4月8日午後7時半より、NHKプレミアム 「美の壺」で金鶴が紹介されます。
どうぞご高覧くださいませ。
美しいキモノに、帯留めが掲載されました。右ページ、モデルさんが着けられているのは桂盛仁先生の帯留めです。
左ページ右上が、尚呼(田村尚子)のものです。
拡大でございます。
制作の様子です。
牡丹は私が最も好むお花のモチーフです。時代によりデザインも変わっていくのを調べるのも好きです。
一枚板の1点ものなのでお値段は15万円(税込)と張りますが、春の装いに毎年お使いいただければと思います。本屋さんにはまだありますのでご購読もよろしくお願いいたします!たくさんの女優さんが帯留めと着物をお召しになられて本当に美しいし、模様や作家の記事、髪の結い方も素敵です。
美しいキモノ
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面白い本が出ましたよ。刀装具はガラス越しに名品を見ることはできても裏から見ることがまず出来ない。実寸も意外と書かれてある本もない。学びたい人間にとっては素晴らしい師匠のような本です。彫金を志す者には伝統彫金のすべてが詰まったような本です。
よく、裏ゆきがどうのとか、腰の寄せが云々と 昔は煩いことを色々言われたのもモノがないのでさっぱりわからなかったことも、この一冊が教えてくれました。裏の画像が大きいのです。本当に私は嬉しくてありがたかったです。
Amazonで午前中に注文したら夕方には届いておりました。海外では売り切れといった状況のようです。
良書は再販するとは限りませんので、ほしい方は早めにお求めになられると良いですね。
尚呼からのお勧めの一冊です。
呼銀座
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