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2010年2月

2010年2月27日 (土)

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 昨日は日中の生徒さんと春田幸彦先生との初顔合わせも兼ねたお稽古でした。先生が変わることと、男性なので生徒さんの間で動揺が広がっておりましたけれど真面目で色々な発想をお持ちなのでほっとされた様子でした。

 写真は錫のお箸置きです。錫はとてもやわらかくて加工しやすく、無害で変色もほとんど無いので食器に使用される事が多いです。くわえて軽いのも嬉しいですね。

 ヨーロッパでは貧乏人の銀と言われたらしいですが、使い込まれた錫のカトラリーも味わいがあってとても良いです。粒子が粗いため、不純物を取りこむと言われており井戸を掘ると錫のものを放り込んだとも聞きます。

 今でもそうなのかは分かりませんが、皇族の新年の食卓には錫製品を使うと聞いたことがあります。

 錫のちろりで日本酒の熱燗はいいですよね。

 ところが冷酒を作ろうと錫のちろりを冷凍庫に入れると、錫はもろくも崩れてしまうのです。寒さに弱い金属なんです。

 昔昔、ナポレオン達が寒いロシアに遠征に行ったときには、兵士たちの錫のボタンが崩壊しそれがまた意気消沈となって惨敗したそうです。

 余談でした!

 

 

 

2010年2月19日 (金)

一期一会 アザマミノル先生ワークショップ

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今年で82歳になられるアザマミノル先生の一日講座は、今回で3度目となります。フレキシブルというアメリカの工具の説明会とあって、販売会と尻込みされる方もいらっしゃったようですが 先生直々のレクチャー、大変貴重な時間でした。

 先生が日本にいらっしゃったときは日本の彫金環境が余りにも遅れているので大変驚かれたそうです。日本に研磨機であるリューターという工具が入ってきてから50年しかないのに対して、アメリカでは戦前からこのような工具があり、効率よく制作をしているそうです。その為、リューターのポイントの種類も大変多くて お話を伺わないと工具屋さんに行っても宝の見腐れになるポイントが多かったです。その点、日本ほど工具が充実している国は無いのですからどんどん新しい事は取り入れたいですね。

 研磨のポイントは大きく三つの種類に分かれます。

 ゴム シリコン ビニール砥石です。ゴムは柔軟性があるため、変形のものを研磨するには良いようです。

 石の研磨にはダイヤモンドポイントを使用の後に、ダイヤモンドペーストで磨いていくと石が段々光ってきます。このペーストの種類の多さにも驚きました。

 アザマ先生からは宝石の原石を沢山頂いたことがあり、教室にはそれらが飾ってあります。研磨の前に切削が必要なのですが、ビルの30階から落として割ったらいいよ と先生が言われるのでみんな大笑いでした。

 先生がお持ちになられる宝石は、すべて先生の原石のセレクトと研磨です。先生が言われるには、今出回っている90パーセントの宝石は人工の処理がしてあるそうです。石をとても大切にされる方は、石を処理するのは嫌なのですが希少価値が高くてお値段もとても高くなります。だから処理をして綺麗にして廉価とるする訳ですが、宝石に関しては詳しくない私でも無処理の美しい石は「生きている」というかみずみずしいというか、持っていてとても気分が良くなります。アザマ先生がお持ちになる宝石はもう、どこにも売ってないし あったとしても高すぎて買えないくらい 希少価値が高いものです。目の覚めるような鮮やかな天然の宝石は見ていて飽きず、神秘的です。

 ひとつ判断に苦しむグリーンの石があり、先生に鑑別をお願いしたところ 大変巧妙に処理されためのうであることが分かりました。

 昔は紫外線を当てると、めのうの縞が見えてすぐに分かったけれど 中国でこの誤魔化し技術が発達してその縞が分からないようにし、高価な翡翠と一般の方が間違えるようにしたそうです。

 そのようなお話も交えて、フレキシブルは金属の研磨のほか、水をつけながらの宝石の研磨(大きな装置も要らず感電することもない)、洋彫り、ヤニを使用しない石留め キャスト上がりの地金の締めが出来るのを見せて頂きました。

 二時間で終わるセミナーは結局皆さんお昼ご飯も食べずに4時近くまで続きました。

 先生どうもありがとうございました。あと、㈱アーテックの代表取締役 中澤さんも懇切丁寧に説明下さってありがとうございます。この日は雪にも関わらず集まられた生徒さん、本当に良かったですね!また先生とお会い出来るような機会を設けられたらと思っております。

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2010年2月10日 (水)

初めての彫金 ~春風~

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 尚呼です。久し振りのブログ書き込みであります。

 彫金は初めて、という方が2人続けて入られました。そのうちのお1人の生徒さんの初作品です。

 彫金を志す人が必ず初めの一歩で学ぶのが 糸のこの使い方 やすりの使い方 です。この使い方を間違えると切削の為の効率が良くないのでしっかり覚えて頂きます。しかもウチでは 厚みのある銅版を使用。糸のこの刃は垂直に使わないとすぐに折れますので、厚みのある金属だと 使い方が良くないと何本も折れてしまいます。それで垂直に切るコツを体で覚えて行きます。

 この作品制作の終盤を 新しくお招きした春田先生に見て頂きました。特に、ブローチピンのつけかたは私自身の長年の謎が解けて大変勉強になりました。

 ブローチピンは金具から外した時に、ピンッ と上に軽く弾けるのが使い良いのです。けれどこの一工夫が分からず、叩くらしいと聞いたけれどどこをどう叩くのかイマイチ・・・

「昔はこういったところも金具は気を遣って作られていたものだけどね。」

 と春田先生が言われていましたが、ループタイの金具も最近のものに難を感ずるので金具屋さんに電話を入れたところ、昔からの職人が居なくなってしまって とのお返事に時代の移り変わりを感じました。彫金家たるもの、金具も本来は自分で作るものですけどね!

 さて改めて写真の鎚目ブローチに戻りましょう。

 初めてとは思えない作りのセンスの良さ。生徒さんはまだお若いですし先が楽しみです。そして、スタートから春田先生に学べるのは本当に幸運だと思いますよ!

 教室に春風が吹いたような そんな胸がわくわくする春田先生と生徒さんの初授業でした。

2010年2月 5日 (金)

新しい風

こんにちは、SSです。

今日はなんだか新しい方が多くいらっしゃる一日でした。

お昼には、宮本商行さんからの紹介で、中学生がいらっしゃいました。
学校でのゼミの研究で、どうやら銀製品を扱う職人さんに会いに来たそう。
2人いらっしゃったのですが、1人は体験、1人はカメラマンとなって勉強して行かれました。

最後に田村先生への質問タイムがあったのですが
なんとも難しい質問が多かった様です。
「座右の銘は?」とか、中学生が質問するんですね~。
何と先生が答えたかは教えてくれません。。。

夜は新しい先生がいらっしゃいました。
また新しい生徒さんも。
いつも金曜に来る生徒さんも加わってとっても賑やかな夜となりました。

これからまた楽しくなりそうですね~

銀座で彫金教室 METAL HEARTS

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