平家の旅館 伴久旅館
栃木の山奥に平家が開いたという旅館を勧められて、桂盛仁先生をねぎらう会を家族で企画して行ってきました。行く前に楽天で予約をし、レビューを見ているとお客様って言いたい放題です、遠すぎるとか料理が云々とか言うからそんなに評判悪いのかなあと思って車で出発しました。
山深いのは確かです、しかし平家が山奥に隠れていてもまだ源氏に見つかったのでもっと辺鄙なところへと隠れたことに 心が哀しくなりました。落人というのは差別用語じゃないかと夫は言いますが、かつて栄華を誇り傲慢だった平家が落ちたのですから差別というよりはむしろ、一種憧れの血統一族だったのではないのかと私は思うのでした。
お料理は山といえば岩魚に山菜というコースだと 師匠は何も食べられないので お肉のコースにしました。
お店の方が これが一番お得ですよ、と言われたように 山鳥 牛 馬 鹿 もあれば しゃけ、山女 と結局山の幸 川の幸満載でした。ここぞとばかりに私は大好きな日本酒を頼んだところ、竹筒に入ったお酒を囲炉裏に刺しての熱燗で夏で暑いに違いないのですが心が温まりましたね。それに現代の今でもこれほどの食材を準備するのは大変ですよ。贅沢言うものじゃありません!!!お料理は上の写真のような内容でした。
どんちゃんやろうと思いきや、ひとしずくのお酒も貴重だったに違いない隠れ人達のことが偲ばれて その後お酒は進まず、露天風呂にも入らず私は寝入ってしまいました。
師匠と私だと会話は0ですが 夫とは混浴の露天風呂に行ってよもやま話に花が咲いていたようです。私は夜中の2時半まで喋っていた二人を尻目に朝早く露天風呂へと行きました。電気もない、暖もないところで温泉を見つけた平家の人の喜びはいかほどだったでしょう。朝靄が美しく、清冽な水の流れる音、美しい緑 絶景の中 一日中娘と一緒に居られて嬉しく、のびのび出来ました。師匠は食べ物にはもともと興味が無いので、景色や平家の里、帰りに立ち寄った日光東照宮の方で楽しまれていたご様子でした。先生が70代に入られる前には、また私たち家族で海外旅行ミステリーツアーを企画したいと思います。(今回、先生には当日の車でどこへ行くか告げたのでした)
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