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2010年10月26日 (火)

北海道からの情熱

 桂彫金塾をご縁に、今日は北海道から生徒さんがお見えになりました。北海道を発つ前に撮影した北海道の景色。

 Photo

 銀座は今日は冷たい雨。北海道はもっと寒いところです。雄大な景色に感動です。  お願いして画像を送って頂きました。  お仕事が忙しい中、ホテルの予約を取り集中的に彫金を学びたいという情熱が熱くて 僅かの時間にどれほどの事を伝えられるか 心配になりますが、どうも北海道で構えているアトリエで試行錯誤した後の東京での稽古なので 本を読んでも分からないところが分かるようでほっとします。  作りたいと言う気持ちが先にあるから分からなくてもどんどん進めて失敗することがあっても、私はむしろそれは素晴らしいことだと思います。失敗=経験 に勝る彫金の勉強は他になく 失敗は1を失敗して10を知るといっても過言ではありません。    私は学生時代は ローづけで作る箱の課題が半年も出来ませんでした。当時は新しい校舎を建てるために学生の部屋がプレハブ小屋で教官とは離れていたので 分からないところが教官に聞けない状況だったのと、私自身が体中で彫金を覚えこみたい一心で 全然失敗しても楽しかったわけです。周りには「先生に聞けばいいのに」と呆れられましたけれど・・・。    半年も出来ないのはちょっと異常ですが、でもこれで私は 火を掛け過ぎることによる銅板の崩壊を目の当たりにして 結晶粒界が大きくなり脆弱になるのを体感し、ローづけのコツも体で覚えられるようになって ローづけならメタルハーツとお仕事を頂けるようになり今では月間2000~3000個のパーツのローづけも1人でこなせるようにはなりました。(今はスタッフが泣きながらそれをやっていますが、さすがに1万2万とこなすようになればスタッフも巧くなるわけです)    北海道のSさんには、是非北海道で伝統彫金を伝えられて欲しいと思っています。毎月お見えになるのが仕事上難しいので、こちらから飛行機に乗って行こうかと思うほど私もやる気で一杯です。  打ち鏨は本を見たり、実際に作ろうとしても 手順が分からないと全く分からないものです。  思ったより手ごわかったようですが、越えられそうにない山があるからこそ越えてみたくなる人もいる。  私も精一杯、口下手なりに身振り手振りでお教えしますので どうか説明下手はお許し下さい。  私も打ち出しは最初何のことやらホント、さっぱり分からなくて私なりにやってみるのに出来なかったところを 師匠がほんの数秒、鏨を入れるだけで 鏨を打った傍からなぜかそこだけが湿り気を帯びているというか、しっとりして生きているというか、そんな感動があったのを思い出します。  その作品は 既製品の額に入れて出品したため、後日審査員から 既製の額では問題外だと言われお蔵入りになり なんだか散々泣いた記憶がありますが ウチの生徒さんには同じ失敗でもそのような遠回りをさせないですから お互いに限られた人生の中の数時間 私にも燃えさせて下さいまし。  出来れば次回、自作の打ち鏨お持ち下さい。道具が悪かったら料理の出来栄えも宜しくないんですよ。      

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