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2011年7月 5日 (火)

蹴り彫り練習

 増田三男先生がご健在のときに大学で開催された個展を見に行ったとき、膨大な数の作品に圧倒もされましたし 若い頃から90歳代の頃までの作品が一度に見られて当時思った感想が、何で蹴り彫りで表されるデザインが何十年も変わらないのだろうという疑問でした。それはそれで本当にすごい事だなあと思いました。
 蹴り彫りも、若い頃は線が細くて細かいのが 年齢を重ねるにつれて鏨が話をしている そんな彫りへと変わっていくのと 大胆でおおらかな作品に見えても綿密に計算された形と色、仕上げだというのも 特にこの頃感じられて好きなわけです。先日たまたま作りかけの作品を手にとって表からも裏からも見て触りました。やっぱり異様なものを感じるほど素晴らしく美しい彫りでした。
 
 生徒さん蹴り彫り練習の手板ですよ。ブローチにしました。

Photo

 生徒さんの中にはあらゆる技法を広く浅く学ぼうとする方もいらっしゃいますが、ずっと同じ技法を追求していくのも良いのではないでしょうか。もっと掘り下げて、食いついて!

 はて 余談です。
 
 増田先生は90歳半ばまでなんと伝統工芸展に出品されていた程の強い先生です。ある日、駅のホームを歩いていたら向こうから物凄いお年寄りが歩いてくるのが見えたそうです、それが実はガラスに映る自分の姿でずいぶん驚かれたそうですが・・・自分はもう死ぬから、といつも言われていたのが 死ぬことを忘れた と言われていた数年後にお亡くなりになりました。明治生まれの先生ですから、優しいおじいちゃんという訳ではなく 明治気質の大変厳しい先生だったそうです。冗談なんてとても通じない、いるだけでオソロシカッタ私の祖父が思い出されます。でも今でも夢に出て色々心配して身内の知らせを教えてくれるのが父方の祖父です。

 この辺で 私は人生半ばを過ぎましたので 今抱えている私のデザインのものではない個人様のお仕事が終わりましたら、頼まれ仕事は今月をもってやめることに致します。一つのことをがむしゃらに追求していきたい願望が強いのです。30代、よく働きました。お世話になりました、ありがとうございました。

 さあ今日も頑張りましょう!今日は桂盛仁師匠の彫金塾です。


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