木目金制作に関するご質問に対しての答え
教えてください。
木目金リングをを作る際、ほとんどのブランドが内側に別の地金を張り合わせていますが、あれはどうしてでしょうか?
・厚みのある木目金の板は共付けにくっつきにくく、作りにくい。
・内側は特に見えないから、薄めで作った方が効率がよい。
・強度的な問題。
等でしょうか?
知りたいのは、内張りが強度に関係しているかと言うことです。
また地金を組合せて縞模様の指輪を作る場合、ロー付けで作るのと、共付けで作るので違いは出るでしょうか?
最初の質問よりお答えいたします。
厚みのあるなしに関わらず 木目金の共付けは不可能だと思います。つなぎ目が気になる場合はいったんロー付けした後に、つなぎ目が見える部分だけ彫りを入れて 同じ地金をレーザーで埋めることが考えられますが それでも色の違いは出ます。
木目金を作る段階での共つけは厚みに関わらず出来ます。
次の質問
内側は特に見えないというのはあると思います、木目金側を薄く作ると地金はその分面積が広くなりますし 結婚指輪は納期が決まっていますので 生産効率の非常に悪い木目金ゆえ その為という理由は大きいと思います。内側を薄くするのは、横から見える木目をたくさん見せたいなどの装飾の意味が大きいのではないでしょうか。
最後の質問
内張りは関係します。木目金そのものも 単一金属に比べると変形に強いという意味で硬くなっていますが 内側に金合金を巻くだけで変形はかなり防げるはずです。プラチナのみで希望されて制作したものは 新郎側が大きく変形させるため 今はコンビで私も制作しています。また、刻印もよく映えると思います。指定があれば両面木目金の指輪も制作しますけれど、制作時間も倍になるのをお客様にお伝えします。
地金を組み合わせて縞模様の場合、ロー付けと共付けの違いは 何の違いかによりますが 加工の場合は ロー付けは置きローに比べて差しローのほうが無駄が少なく、引けも少ないと思います。でもやっぱり引けます。地金が細い場合はロー付けだと多分、慣れていないと食いが早く貴金属が崩壊するような感じになってしまいます、埼玉チームの芋虫よりもっと酷い、ぼそぼその砂が固まった感じで いくら加熱してもうんともすんとも言わない状況になります。ロー付け後の反りも大きいです。共付けが無難でしょう。
見た目は ブラックゴールドにピンクゴールドといった組み合わせのような場合は ロー材が見えてしまうと思います。
私がやる場合は ロー付けでの制作は99パーセントしないです。ロー材も多く掛かるし・・・
こんな適当な回答ですが経験によるものの為 数字で細かな答えが出来ずすみません。
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コメント
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Sさん おはようございます。
他の生徒さんより この記事は眠くなると指摘されましたが ちょっと自分でもよくまとまってないのがわかります。
またお会いしたときに話し合いましょう!
次は婚約指輪ですね。
投稿: 田村尚子 | 2011年8月 7日 (日) 06時31分
こんにちは、Sです。
丁寧な回答ありがとうございます。
おかげさまで、次の作品の手順を決められそうです。
ありがとうございました。
投稿: S | 2011年8月 4日 (木) 17時01分