粉溶かし技法?
生徒さんよりメールにて質問がありましたのでブログにてお答え致します。
1つ聞きたい事がありますが、銀の地金にフラックスをぬり、銀の粉を散らして表面にテキスチャーを作る¨粉とかし¨という技法があるのをご存知と思いますが、これを18金の粉で同様にやっても上手くいきません。銀の板にフラックスをぬり18金の粉をふり、バーナーである程度当てて、急冷し、酸洗いをしたところで、18金の粉は表面につかずポロポロと落ちてしまいました。何が原因か分かりましたら、教えて下さい(^_^;)。
粉溶かしという名前は知らなかったです。
フラックス無しで問題無く着いてくれるのが 純銀と純金のペアです。とても仲良しです。何故なら酸化が無いからです。
さて、ご質問のK18の場合ですが まず酸化を起こさせない事、必要温度に達する事 この条件を満たす事が大事です。木目金と同じですね。
フラックスは多めにして、炎は還元性のものにしてコンロを敷いて下からも過熱すると良いです。それでもうまくいかないときは 拡散を促すためにK18の金ローの粉や、過酸化銅を少々混ぜて溶かしつけると良い結果が得られると思います。急冷は益々剥がれます。突然燃え上がった男女の恋愛感情は冷めると早いように、だましだまし空冷して放っておくのが良いです。
お持ちのバーナーだと火力が弱いと思います。
もうひとつ、小さなプロパンガスに大きな火口をつけたものがあると 今後もなましなどで便利だと思います、相当強力ですよ。
ご自宅で溶かしつけされる時は、カセットコンロの周りに 筒状に金属の板を置いたりレンガを積んで、出来るだけ熱を逃さないようにして上からバーナーで炙って下さい。
他にご存知の方がいらっしゃいましたらお知恵を拝借したいであります。 ぽち頂けるとありがたいです。にほんブログ村
« 8月の予定です。 | トップページ | 本日の桂彫金塾の模様 »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
正確には レティキュウレーションです!
キャトルミューティレーションは 宇宙人グレイが栄養欲しさに牛の血液を抜き取ることです。
ちょっと皆様をからかってすみません。
月曜日より一週間 私は銀座を不在にします。
ヤギがお留守番しています。
mayubonneさんとはまた一緒にお仕事できたらいいなあとおもっています。
投稿: 田村尚子 | 2011年8月 7日 (日) 06時40分
キャトルミューティレーション?!ですか、、、。是非、見せて頂きたいです。伺った時に、よろしくお願いいたします。
投稿: mayubonne | 2011年8月 6日 (土) 21時20分
mayubonneさん ポチまでありがとうございます。
私がこのような記事を書いても 埼玉チームは信用してくれないので作ってみましたよ。
手元にあったのが純銀だったので、それと 純金と18金の箔で キャトルミューティレーション?というものを・・・
投稿: 田村尚子 | 2011年8月 3日 (水) 05時38分
先生、早速のご回答ありがとうございます。なるほど、純金と純銀は、酸化がなく、仲良くくっつき、18Kは、そう簡単にはくっつかないのですね。原因は、まず火力が弱かったことと急冷ですね。今度、教室に伺う時にもう一度、実践で教えてください。
因みに、”粉とかし”という言葉は、正式な名前かは確かではありませんが、初めて彫金ジュエリーを教えて頂いた時に、SV950地金でやった時に、先生から聞いた言葉でした。
ぽちっとさせて頂きました!
投稿: mayubonne | 2011年8月 2日 (火) 22時05分