平和の鐘と鋳造こぼれ話
富山県高岡市にある 二上山山頂近くの鐘です。広島の平和の鐘の次に作られたとかで、これも平和の鐘と名付けられています。丸い突起は 星を表したと聞きました。ヘラ押しした、薄肉の仏像が表されており、鐘の内側にはなにやら文字が浮き出ていますが こんなのシラネーよ とは同行された吉田先生です。というのも、40年以上前にこの鋳造に関わった先生と一緒に、若かりし桂盛仁先生と吉田先生が見に来られていらっしゃったからですね。
東京都立工芸高校時代からの大親友です。当時と高岡駅の周りが随分変わったとは吉田先生で、桂先生は記憶が殆ど無いそうです。スィートルームで枕の投げっこや 一緒にお風呂如何ですか、とお勧めしましたが トンデモナイ とのお返事で駅前の個室を取りました。一緒に遊んだらいいのになあ・・・かなり私は残念。夜は別行動だったみたいです。
私が子供の頃は、鐘の音はよく聞こえたんですよ。私の生まれたところは 本場 安宅の関の近くです。遠く遠く、鐘の音が響き渡っていたんです。今は全然聞こえません。
この平和の鐘のある所は 当初は多くの家族連れや若者で大変にぎわいました。私も子供時代の思い出が沢山あります。
はるちゃんも 挑戦!田村家三代がこの鐘をついたのも感慨深いですね。
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さて、古代中国ではこの青銅の生産が大変盛んでした。名前は調べれば分かると思うのですが、ある国の王の命令で 梵鐘を作っていた男が2度、鋳造に失敗し3度目の失敗では命が無いと知った その男の娘は、父を思うあまりに坩堝の中へ身を投じたそうです。その鋳造は大成功となり、今でもぶら下がっているそうですが 娘の体が良い還元剤となったこと、リンなどが鋳造性を良くしたのは間違いありません。何も身を投じずとも、松の大木や動物の屍を投じても同じでしたのに・・・
冬にうっかりやるのが、坩堝で大量に金属を溶かしている時に 冷えた金属を投じること。冷えた金属についている水分で炉は大爆発して 高岡ではこれで何人も職人さんが亡くなられています。
中国の炉が爆発しなかったのは、娘の体が冷えてなかったからでしょうか。
ちょっと怖いこぼれ話でした!
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