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2011年10月 3日 (月)

錫風邪

 子供がいるとしょっちゅう風邪を貰うと忠告頂いており覚悟はしていたのですが 子供は2.3日でけろっと治るのに対し大人が1週間以上苦しむのは合点がいかない私であります。
 
 金属も風邪を引くのをご存知でしょうか。それは錫のことです。
 これからウチの教室では 錫がプチはやりそうです。錫は融点が低く、加工しても常温で1日でなまります。人畜無害で銀の色も良く、アルミニウムより重厚感があり 銀より優しい風合いで お皿を作るにしても軽くてヨーロッパでは貧乏人の銀と言われて庶民の間では錫のお皿で食事をしたそうですが 皇族は一年の始まりは錫食器なんだそうです。

 加えて廉価です。
 ナポレオンがロシアへの遠征に大勢の兵を連れて行ったときの兵士のボタンが錫で作られていました。人数も多いですから、安くて光熱費もかからない錫が用いられるのは至極当然です。
 錫は低温で崩壊してします。錫のちろりにお酒を入れて早く冷やそうと冷凍庫に入れる方がいらっしゃるそうですが、壊れてしまいます。これを錫が風邪を引くといいます。

 疲れ果てて到着した極寒のロシア、故郷は遠く 兵士達のボタンは次々に崩壊しはじめて、すっかり士気が下がり多くの兵を失い、ロシア遠征は大惨敗。その後のナポレオンの凋落振りは皆さんご存知の通りであります。
 錫にはそんな歴史もあるのですよ。

 原子間が荒いという理由で飲み物の雑味がなくなるとか、井戸を新しく掘ったら錫の何かを入れたとか これは私は眉唾かなと思います。

 錫を加工する場合は純錫だと柔らかすぎますので、割金を入れます。
 作家によってはそれが銅や銀になり、割合もそれぞれです。私がいいなあと思ったのは、鉛を割にした錫。
 使い込んだ色が渋くて良いのです。

 
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