ワシは武士の出じゃ!
ウチの生徒さんの一人に 南部藩の御典医の末裔の方がいらっしゃいまして 私はこの方のご先祖のお話になると面白くて何度も同じ話を聞かせて頂いております。
殿より桑畑を拝領した事、蔵にあった刀剣や鍔、刀のポンポン・・・原敬の関係で岩手から関東に移り住むことになり今では直系が岩手にはいらっしゃらないそうです。
おじいさんは 横に長くピーンと髭を伸ばしていた寡黙な方で、ご飯は必ず一口 お茶碗に残したそうです。武士はくわねど で、卑しいと思われたくなかったようですね。
少しのご飯を何度もお代わりするのが面倒で、お孫さんの生徒さんはてんこ盛りにしておじいさんに渡したら お爺さんはワシは武士の出じゃ!!!!と怒ってしまわれて、私だったら震え上がるけれど 明るい生徒さんは可笑しくて可笑しくて、笑いを堪えるのが必死だったのだそうです。お箸も1寸以上は汚すなとか、食事のときは立てひざでなど 色々な習慣があったようでして本当に面白いですね。
先日ふらっとお教室に遊びに見えた男性が ぽつっと、生きるというのがこんなに大変だと思わなかった と言われていました。そうですよ、男子も女子も古代から短い人生は生活との戦いであります。日本には軍隊の義務が無いので外国籍の方から見ると日本男子は弱弱しく見えるそうですが、バブル世代の犠牲者である20代30代前半の人達は話していると骨があるように思います。
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