踏鞴祭り
旧暦の11月8日なのが毎年11月8日に鞴祭りが全国の金工関係の会社や個人、学校で行われるようになっている模様です。鞴祭りは別名踏鞴祭りと言われて、火に空気を送る道具のことです。
思い出す限りでは、四角い鞴に新しくしめ縄と、半紙で作ったヒラヒラをつけて お酒と葉つきみかんを飾り、男子学生が にわか神主となって祝詞をあげてから 飲めや歌えや という宴会になっていくのが常で 毎年この鞴祭りが楽しみなものでした。現在桂盛仁先生は金沢美術工芸大学へお仕事に行かれているので、学生達と楽しい鞴祭りとなられるのではないでしょうか。
この踏鞴の語源は、古く北方からタタール人が日本人にもたらしたものだからと伝え聞いています。
日本は北からも、南からも冶金技術が入ってきたといわれて 八岐大蛇から草薙の剣が生まれる描写は まさに溶けた鉄が八方に流れて刀が生まれる様に似ており、この冶金技術を有していた一族が私は皇○の祖だと思います。勝手な憶測ですが。
中近東で信仰のあるアルテミスは月の女神ですが、それが日本に入って太陽神のアマテラスになったとも聞きますね。
鞴の神様が女神なのは 何たらかんたら という難しい名前ですが、古代女性の地位は飛鳥時代の推古天皇や、二度天皇を務めた皇極天皇のように男尊女卑という訳では無かったのだと思われます。その女神は陰部(ほと)を突かれて焼け死ぬのじゃなかったかと思いますが、それはまさに炉を突いた穴から、とろとろと黄金色に光る鋼が土間に流れる描写のように思います。
様々な文化が日本に入ってくるまでは、他国と比べて日本は生活の面で浮いているに近いほど大変遅れていました。青銅文化 製鉄文化が日本に入ってくるのはほぼ同時期で金属が生活に入り込むことで農耕の生産性が上がり人口が増え、争いもまた増えていったのでした。
鉄はとても面白い性質を持っています。
この話についてはまた日を改めて書いてみたいと思います。
今年も一年が過ぎようとしています。
踏鞴祭りでは一年を無事に過ごせたことを感謝し、来年もまた良い年が迎えられるようにと 火床の高いところに鞴を祀ります。
個人では、エアーポンプを祀って しめ縄をし、お神酒、みかんを奉納すると良いのかもしれません。ご家族で是非どうぞ!我が家もそうしましょう。
ぽちっとお願いいたします。
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