持ち込み料はありません
山梨県から飛んできたカップルの方が一度しか身につけていないと言うお母様のダイヤの指輪を持ってこられました。他社だと持ち込み料が掛かると聞いて 私は大変驚きました。当社としては地金を持ち込んで頂ける方が、思い出深くなるし仕入れが無い分、お客様のお財布にも優しくなるので大歓迎なのです。
いやはや、このプラチナは品位が高いせいか なかなか溶けなくて妖精と私は遮光サングラスを掛け、ヒュームに包まれながら酸素バーナーで溶解致しました。妖精が燃えて飛ぶのが嫌なので、溶解は私が行いました。
はたしてこのPT900と、ホワイトゴールドとの組み合わせは色の差が出るのだろうかとかなり妖精と揉めました。品位を下げて10金位にする あるいは、K18でもパラジウムを少なくすると黄色が噛んではっきりするのではないか 等など。。。。
でも品位を下げるのは自社ブランドを下げる事じゃ!と、K18としました。パラジウム入りです。
K18は溶解温度が低くなるため、溶着は酸素で簡単につくだろうと思った予想は甘く、パラジウムが多いため結局サングラスを掛けないといけない程で時間もかかりました。
でも嬉しいことに 剥がれが無く ねじる前の工程に入っております。ねじった後に彫りを入れて、リングへと仕上げて行きますが そこは銀を挟まない木目金なので、時間が掛かります。
画像は色味を見ている所です。
良かった、とても渋い色合いになりました。
溶着がうまくいけば、あとは根気根気ですね。
当社の結婚指輪は現在は妖精と私の2人で制作しております。
当社は特注が多いので、2人の意見が出た方が良いですね。また、突っ走る私と繊細で綺麗な仕事をする妖精の組み合わせでもあります。
出来あがりを楽しみにお待ち下さいね!
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