musubuセミナー
月一度、台東区の廃校で行われる彫金関係のセミナー musubuに行ってきました。ちょっと仕事が押し押しになり、予定の3時より早く2時半にお教室を出ることになり生徒さんすみませんでした。
今回は日本クラフト学院の理事長 露木宏さんのハンドリングセミナーでした。露木さんがコレクションされているアジアの装飾品を実際に手に取ることが出来るというものです。
椅子に腰かけると眠気に襲われて一瞬頭を机に打ちつけそうでしたが数秒の睡眠で脳がシャンとしました。
ヨーロッパでは金が好まれるのに対し、陸続きのアジアでは銀の装飾品が非常に多いです。身を飾るというよりは、一族の財産であること、悪魔から身を護る、敵への攻撃のシンボル、自分が幸せになる といった意匠で作られてあるので「美」というよりお呪い的な実用品であることを初めて知りました。
アジアの装飾品は本で見たり、清水三年坂美術館でも実物を見たことがある。それが実際手に取るとまったく違う感覚が手に響いてくるのです。「怖い」という迫力でした。
アジアの装飾品には適当な仕事のものというイメージも、特に中国の南京錠を模したネックレスで間違いだと思いました。大変繊細で、表情も豊かな人物が高肉レリーフで表されていました。
この日の午前中は、ある会社との企画で作った銀のブローチが重いという話でクレームがついたのですが、アジアの装飾品は大きいし半端なく重くてそれを首や脚に着けていたようです。赤ちゃんの背中に掛ける銀の魔よけのジュエリーもありました。
結婚の儀式で使う髪飾りも大きなこと、西洋のティアラも素敵ですがアジアの櫛に大きな純白の銀の髪飾りもなんとめでたくて楽しげなことか。
musubuセミナーにお誘いを受けたときは、仕事が忙しいからどうしよう、でも誘ってくださった方の面子もあるし なんて消極的な思考で出席していたものでありますが、行くとやはり学ぶことが多いですね。
今回も刺激の多いセミナーで また出席しようと思いました。普段なら絶対会えない方々の生の講義を社会人になってから受けられるのはありがたい事です。
また、ウチのスタッフにも会社からお金を出してあげたいところですが、私は出しません。
学びは「痛み」が無いと身につかないからです。
現に、浪人の経験もなく大学の費用も全部親に出してもらった学生は全然勉強しないでしょ。行きたいときは会社休んでいいから行ってください。
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